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努力なんて嫌いだ

暇があれば寝ていたい

右岸を読み終わってちょっともやもやした話

長編小説第2部閉幕!
ようやっと全体を通した感想が書けます!

辻さん、今回ちょっと微妙じゃありませんでしたか。
何のために書いたのか本気で問いたい。
この性欲の塊め!!

 

右岸 上 (集英社文庫)

右岸 上 (集英社文庫)

 

 

 

右岸〈下〉 (集英社文庫)

右岸〈下〉 (集英社文庫)

 

 

 

簡単にあらすじ
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子どもとは思えないほど超然とした兄・惣一郎を慕う妹・茉莉と隣人で幼馴染の九の物語。
右岸は九が主人公となります。
特別な能力を授かった九はその能力に振り回される人生を送ることとなる。
なぜ九は大切な人を亡くし続けるのか、九自身は救われるのか?
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左岸よりもちょっと先のところまで書いてあるので、こちらをあとから読むのをオススメします。
種明かし、という意味合いではなく、右岸を先に読むと、九が主人公で茉莉はスピンオフ風になるかなぁ、と。
それよりは茉莉を主人公にしたほうが楽しめそうです。
あくまで個人的には。
ちなみに、「左岸」「右岸」と名付けられた理由がこちらで分かります。
なので余計に右岸をあとに読んだほうが良いかも。

 

さて、右岸は九の不思議な力と切っても切れないお話なので、少しSFの雰囲気があります。
前世の話、九が旅をしないといけない理由など、謎解きのようにかかれています。
そのあいだ間に茉莉への手紙や、日記のようなもの(黙示録)が挿入され、どんよりと暗い空気が続きます。
まぁ、人がぽんぽん死んでいくからなんだろうけど。
その対比として、九の周りには優しくて強い人がたくさんいるということも分かります。

 

もちろん、茉莉の存在も忘れてはいけません。

 

ですが、あくまで茉莉は左岸の人間なので、右岸の九と交わることはありません。
同じ時をずっと並行しているような存在。
右岸があるからこそ左岸が存在し、その逆もまた然り。
交わることはないけれど、なくなることもない。
お互いのそういう関係性を垣間見ました。

 

それにしても、性表現も体の表現もあからさまなのでとても読みにくかったです。
たしかに九にとってトラウマかもしれませんが、その度に行為に及ばれては無駄な描写が増えます。
というか、あまりに無駄な描写が多かった気がします。
茉莉の時もそう思ったけどね。

 

辻仁成さんは割と描写が開けっぴろげで隠すことがないのは承知でしたが。
が!!
ストーリーをぶち壊し、テーマがあやふやになってませんでしょうか?
これのメインテーマってなんだったんだろ?
冷静と情熱の間のように恋愛ものとして読むとイメージが壊れるので、SFと思って読むと割と読めるかもしれません。
(無理があるかな・・・)

 

それとも、あまりにも難しくテーマを織り込んでいるから理解しきれなかったのかな?

 

上巻を読んだ時点ではとても切なくなって、ぽろぽろと泣いてしまったのですが、下巻からはあまりに表現が飛んでいたので常に置いていかれている感がありました。
主人公であるはずの九の輪郭もぼやけてしまたので、やりすぎ感が否めない。。
超能力と性欲だけで生きている、みたいな。
まじで笑えない。

 

もう一回読んだらもしかしたら理解できるのかもしれないけれど、また読みたいとは思えない話でした。
読むとしてもしばらく先かな。

 

入りがこの作品だと、お二方に悪いイメージを持ちかねないので、他の作品を読んだ上でこの長編に挑みましょう。

 

 

ちょっと残念だったな。。。

 

 

左岸 上 (集英社文庫)

左岸 上 (集英社文庫)

 
左岸〈下〉 (集英社文庫)

左岸〈下〉 (集英社文庫)

 

 

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こちらから読むのをオススメします。

軽くて読みやすい。

 

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

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冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

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