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努力なんて嫌いだ

暇があれば寝ていたい

左岸を読んで江國さんがなんで苦手だったのか分かった

本好きだからなのか、理由は分からないけれど、個人的にどうしても治さないといけないと思っていることがあります。


「登場人物に性格が引っ張られること」


経験ある人、本当に連絡ほしいくらいです。
本を読み終わっても、しばらく「その人」になってしまうので、自分を失うこともあります。
やっぱり私半分魂が抜けているのかな?

この週末はとても久しぶりに予定がない日だったので、長編小説を読みました。
厚い本ってどうしても出社のときに持っていく気にならなくて、家で寝ていることが多い(^^;)
そんな寝かせていた本を引っ張り出しました。

「左岸(上・下)」

 

左岸 上 (集英社文庫)

左岸 上 (集英社文庫)

 
左岸〈下〉 (集英社文庫)

左岸〈下〉 (集英社文庫)

 

 

女性に人気の作家さん江國香織さんが書いている長編小説です。
左岸があるということは、右岸もあります。
かの竹之内豊さんが主演した「冷静と情熱のあいだ」でも共に執筆していた辻仁成さんが、対岸の右岸を書いています。

右岸は上巻までしか書いていないので、後日のレビューとします。
冷静と情熱のあいだは結構好きで、何回か読み直しました。
映画は観てないけど、いつか観たいなぁ。

 

今回もその冷静と情熱の間のような話を想像してました。
でもまぁ、題名から察するにちょっと暗いのかなって。(表紙の写真も暗めだから)
三途の川っぽい表紙から、手にするのを躊躇いがちです。
私は躊躇った。長編だし。
でも、結果としては、手に取ってよかったと思っています。


さて、私は江國香織さんの書く女性は、温度感がなくてぺらっぺらな感じがしているので苦手です。(やばい、タイトルの答えが早く出すぎた!)
いつまでたっても好きになれない。
読むのも結構苦痛。
頑張って何冊か読んだ。(有名どころは読んでいる)
でも、その温度のないぺらっぺらな感じだからこそ、私は彼女に引っ張られることなく読み進められました。
独特のタッチですが、第一者でありながら第三者目線を持つ女性って世の中多くないので、それはそれですごく面白い。


簡単にあらすじ
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子どもとは思えないほど超然とした兄・惣一郎を慕う妹・茉莉と隣人で幼馴染の九の物語。
左岸は茉莉が主人公となります。
幼くして亡くした惣一郎を倣い超然として我が道をゆく茉莉は、崩壊する家族を捨て遠くへ行くための旅に出ます。
行く先々での恋愛は、茉莉を超然とさせ、彼女の進むべき道を歩み続けます。
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あらすじ書きにくいです^^;
一言でいえば
「男性と体の関係を持たないと気がすまない女の半生」
呆れるくらい男性と関係をもって、その度呆れるくらい男性を捨てて、よく飽きないなぁって思いました。
もちろんそこには兄の死と、夫の死が関係していないわけがないですが、それにしてもまぁよく足を開く。
自立していそうで男性に依存しないと生きてけない女性像がそこにはありました。

たしかに茉莉はかわいそうです。(可哀想ということも茉莉は嫌いそうだけど)

親しい男性をことごとくダメにしていきます。
今で言うサゲマンってやつですねぇ。
もともと男性がダメ男だった可能性は否定しませんが。
それでもことあるごとに兄に意見を求め、兄を頼りに生きる茉莉を私はうすら寒く思いました。

私もブラコンなので、兄を失った大きさは一生引きずるんだろうと予想はできます。
カリスマ性の高い兄弟であれば余計でしょうね。しかも幼少期。
同性の幼馴染の九にも嫉妬するくらいですし、大人になっても兄の部屋に戻ると恋しい思いが溢れてしまうのですから。
執着心というか、回顧的というか、いつまでも兄の亡霊につかまっている感じですね。
これが功を奏すのだから、そこまで考えていたとしたら恐るべき兄。
それは私も慕います。笑


さらに忘れてはいけないのが、場所です。
この本の舞台は福岡東京パリの3地点。
上巻を読んだ限りの右岸のパリとは同じパリでも様相が違います。
茉莉にとってのパリは「逃げ場所」です。
日常の自分から離れ、遠くへといける逃げ場所です。
だからこそ、茉莉は故郷に帰ってきてからもパリへと「逃げ」ることもありますし、
段々とパリも惣一郎も必要のない「本当に超然」とした自分に出会うことができます。
その変わり方はまさに蝶のようでした。
幼虫から蛹へ、そして蝶へと変貌をしていく茉莉は綺麗に羽ばたきます。

なんていうと、サクセスストーリーみたいですが、そうじゃないのがこの本。
読んでみれば分かります。
中身がない。けれど、それが女性の人生なんだと思う。

 

というかね、忘れちゃいけないのが九の存在なんですよ!

右岸を読むと本当に思うよ!!!
もう、茉莉ちゃんが九を忘れすぎて、九が可哀想だよ!!


左岸と右岸、なぜ女性が「左」だったのか?
そして、左岸と右岸、どちらから読んだほうがいいのか?
どっちも読んだ感想は、きちんと右岸を読み終わってからにしようと思います。

私はただ単に辻さんのほうが作品が好きだから江國さんを先に読んだだけです。笑
あと、自分も女性だからっていうのもあります。


上巻を読んだだけでも右岸はきゅーーーーっとなりました。
読み終わるときにはぽろぽろと涙を流していました。

辻さんの作品は確かに性があからさまなので、下品に思う方もいるでしょうが、
そこは目をつぶって(想像するから下品に思うんだし)、本人になればいいのにと思う。
男性の書く男性は生生しいし、逆に女性の書く女性は虚像がすぎる。

 

はやく右岸の下巻を読み終わらなければ・・・!

 

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映画化しているからブログが多いのかなぁ

 

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

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冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

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冷静と情熱のあいだ(通常版) [DVD]

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江國香織さんの本で読んだのは以下

あとは、短編で読んだなぁ

 

 

神様のボート (新潮文庫)

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号泣する準備はできていた (新潮文庫)

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