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シンゴジラとインディペンデンスデイは同じようなテーマだからこそ日米の差が面白かった

今週のお題「映画の夏」

お題にちなんだわけではないけれど、たまにはいいかな、と。

 

昨日はいろいろイベントがあったが、一番は「シンゴジラ」を観に行ったこと。
つい最近「インディペンデンスデイ リサージェンス」も観ていて同じような境遇で、こうも違うのかと思った。
日米の差って面白い。

シンゴジラの感想だけで3つも4つも記事が書けそうなんだけど、
インディペンデンスデイは1記事も書けなさそうなので、まずは双方の比較をしてみよう。
それからシンゴジラの感想かな。

シンゴジラは大御所を瞬殺し、若手が活躍する映画でした。
インディペンデンスデイも同じようだったけど、大御所を瞬殺し、そのうえの偉い人を踏み台にして若手がのし上がる映画でした。
(ネタバレ???w)

私はハリウッドに明るくないので、どの俳優がどのくらいキャリアがあるのかよくわかってなくて・・・
「シンゴジラ」についてはエンドロールで気づく有名な俳優さんの多さ。笑
え!あの人も!?みたいな人も実は登場してました。
しかもチョイ役で。
個人的にツボなのは片桐はいりさん。
1シーンなのに存在感大きすぎる!

邦画って、基本的には映画館で見ない。
家に大きいテレビがあるからっていうのもあるけれど、
空気とか、行間を読ませる邦画は大画面の映画館でみる必要はないと思っているから。
逆に、ハリウッドとか「どっかーん」みたいな大迫力なのは大画面で見たいから、映画館で見ようと思う。
これも一つのマーケティングなのかもね。
映画館で見てもらえるような映画を作ろう!っていう。
日本人のは良くも悪くも「自分の作品」の上映会だからさ。
そこに観客は必要ないのよ。

そんでもって一番面白いのは「未確認生命物体に対する対応」
そもそもの設定が違うからあれなんだけど、
ハリウッドでは善と悪が対立して、必ず善が勝つって内容であって、
日本では割とそのあたりがグレーで、白黒つけないことが多い。
インディペンデンスデイでは自分達の生活を脅かすものはなにがなんでも排除。
国民がいくら死のうと、どんな理由があろうと、悪を殺すのが正義。
だからある意味安心して映画を観れるんだけど、後味はあんまりよくないことが多い。
犠牲の上でなり立つ正義が美しいものであるとは思わないから。
これも日本人的な感覚なのかも。

一方のシンゴジラでは、選択肢に「共存」が出てきていたのが面白かった。
「排除」か「捕獲」か。
あの未確認生命物体に対して「捕獲」ってw
なんて思ったけれど、それが日本らしい考え方だなって。
あらゆる可能性を考慮し、「捕獲」を最優先とし、最終手段は「排除」ってね。
ゴジラという存在が悪とは限らないっていう描き方。
排除するのであれば、国民の犠牲はあってはならない。
そして、「自衛隊の弾を国民に向けられない」という考え方。
あぁ、どこまでも日本人だなって思った。

動いているから一応生物だろうっていう考察も面白いよね。
脳とか心臓とかあるかは分からなくても、とりあえず自分の考えで動いているみたいだから「動物」だろうっていうね。
動物の定義は曖昧だけど、ゴジラは生き物って扱いなのねw
なんて冷静に思ってしまった。

あとは「かの国」とのやり取りとか、日本の立場からの「かの国」とか。
世界各国からみた「日本」とか。とかとか。

アメリカ様様で、他の国のことなんかなーんにも関係ないインディペンデンスデイと
(そもそも、祈ってください!とか、自分が優位にたっているから言える言葉だったな)

各国からの圧力とか、そういうごちゃごちゃしたものに縛られつつも、泥臭く頑張るシンゴジラ


日本とアメリカの違いを考えさせられた映画でした。

あと、シンゴジラエヴァ見たことない私でもわかるくらいエヴァだったし、全カットがアニメっぽいカットだったよね。
CGくさくなくて、ところどころ特撮っぽいのがまたツボ。

シンゴジラ、また見にいきたいなー!