マイ・インターンはプラダを着た悪魔とは違う(ただの枯れ専)
マイ・インターンがレンタル開始したので鑑賞。
プラダを着た悪魔が大好きな私としては見なければいけないという使命感と、なによりも素敵おじさまを拝めるというからレンタル開始までうずうずしていた。
PS3の不具合なのか、ずーっと「ふおんふぉん……」って抗議されて日本語の字幕の読み込みが上手くいかなかった。121分かかったみたいね。と、いうことで、日本語吹き替えの英語字幕で楽しんだ。旧作扱いになったときに英語で見よう。個人的に、口と声が合っていないのが気になって映画に集中できない性格なもんで。
さて、今回のアン・ハサウェイ主演「マイ・インターン」では、仕事、家族、自我、将来について考えさせられる映画だった。
簡単に私が見たうえでのあらすじを。
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IT企業のCEOであるジュールズ(アン・ハサウェイ)。そして、40年以上勤めた会社を引退し、セカンドライフに満足しきれていないベン(ロバート・デ・ニーロ)。ジュールズの会社でのシニアインターンに見事合格したベンはジュールズ直属の秘書となる。人間関係の構築が苦手な現代っ子たちのなかで古き良き"紳士精神"を引っ提げ、ベンは決して主張しすぎず、謙虚な姿勢で同僚をサポートする。ジュールズもベンの"紳士精神"を頼り、公私共に重要なパートナーとしてベンを受け入れていくようになる。
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と、まぁ、簡潔にいえば
あんな紳士なおじさま欲しい
ということです。(枯れ専とか関係なく傍にいて欲しい)
日本とアメリカでは働き方もビジネスに対する考え方も全く異なっているが、あの紳士精神だけは共通であってほしいと思う。
40年以上も歳の離れた小娘に使われるなんて癪だ、とかではなく、ただただ素直に周りの人を大切に思っている。たぶん、ジュールズとかその他同僚も素直だったというのも重要なんだろうけどね。
「何言っちゃってんの、このおっさん」みたいなのじゃなくて。
年甲斐もなく若者と楽しんだり、プライベートに踏み込みすぎず傍観しすぎず良い距離感を保ったり、それこそ良い歳の重ね方をしたからこその余裕がうかがえる。
「プラダを着た悪魔」のように女性のサクセスストーリーという一面を持ちつつも、「マイ・インターン」では年齢の重ね方についても語られている気がする。
ジュールズに近い年齢である私からすると、良い歳の重ね方をしていらっしゃる方はパッと見ただけで分かる。その姿勢や持ち物、表情や雰囲気から感じ取れる。
気は引き締まっていますか?
相手への敬意はありますか?
どういう生き方をしてきましたか?
ハンカチは持ち歩いていますか?(映画のなかで結構重要。笑)
「先輩を敬う気持ちはないのか」
「最近の若者はなっていない」
そんな風に傲慢になっていませんか?
若者は見ています。
果たして、この先輩は人生の先輩としてふさわしいのだろうか?
傲慢さではなく、謙虚さをもち、
悲観するのではなく、楽しむこと、
相手の好意を受け入れ、感謝をすること。
そういった当たり前のことの積み重ねを教えられたようだ。
叶うのであれば、私もベンのように歳を重ねたいと思う。
「マイ・インターン」は働く女性に向けた映画ではない。
セカンドライフを生きる方々や、働く男性に見てもらいたい映画だ。
また見たい、何度も見たいと思う映画だった。
おじさま万歳!!!